下流老人と幸福老人
三浦 展「下流老人と幸福老人」からの学び。
この本は、社会が下流化している中で、
65歳以上の高齢者の、下流状況を分析し、
お金がなくても、幸福な老人になる条件を考察している。


単独おばあちゃん、寂しいおじいちゃん
パラサイトシングルと同居するシニアの幸福度は低い
三浦氏の調査によれば、
一人暮らしの高齢女性の幸福度は、
一人暮らしの場合65.5%、
子の世代と同居の場合57%と下がります。
上野 千鶴子「在宅ひとり死のススメ」にも、
長い間海外に出ていた娘が、一人暮らしの母親の家に帰ったあとに、
母親の具合が悪くなり、医者に相談したら、
「あなたが出ていきなさい」と言われ、
別居したら、母親の具合が良くなった。
という事例が、紹介されています。
一人暮らしの長い母親は、自分なりのスタイルを確立していて、
傍からみるほど、一人生活に苦を感じていないのでしょう。
自分もそうなので、気持ちがよくわかります。
そこに子供とは言え、他人が入ってきたらどうなるか?
娘ですらそうなんですから、孤独なオジサンと同居するなら、
一人の方が、完全に幸せってことです。
ちなみに高齢男性の幸福度は、
一人暮らしの場合39.1%、
子の世代と同居の場合61.5%と上がります。
友人が少なく、生活能力に乏しいから、
誰かが来てくれると、嬉しいのでしょう。
母親にとって、自分は居ない方がいい
2カ月ほど前に、実家に戻って母と暮らしはじめました。
母は骨粗鬆症やリウマチなどに、罹患しているのですが、
年が明けたあたりから、指に紅斑ができたり、
指の先端に血が溜まって、瘡蓋のようなものができたり、
めまいを起こしたり、胸のあたりにモヤモヤを感じたり、
足がしびれたり、疲れやすくなり、
寝込むことが増えました。
たまたま薬が変わった時期と、重なっていたので、
「薬が合わないのかも?」と話していたのですが、
自分だったんですね。
自分が癌細胞だったなんてね。
この本ほど読んで、よかったと思うものはありません。
命にかかわることですから。
住む場所を探しつつ、それまでは、
図書館に逃げるなど、家にいないようにしたいと思います。




自分も親も単独者
単独おじさん
つかず離れずがベスト